家の中で、iPhoneだけでキレイに演奏を録音できないかな?
という疑問についてライアーという楽器の演奏を通して検証していきたいと思います。
録音するときのチェックポイント
今回は以下の点について検証していきます。
①iPhoneで撮影可能な範囲(画角)について、②撮影距離とノイズについて(エアコンについても)、③撮影距離と音量(Youtube基準)についてみていきたいと思います。
最後に以上を踏まえたまとめもしておきます。
準備|iPhoneのマイクについて
iPhoneって実はマイクが3つあるんです。インカメラとアウトカメラの横に1つずつと、充電ケーブル差すところに1つあります。
ポイントは、動画撮影時は、使用しているカメラの横にあるマイクが集音をしているってことです。動画も一緒に撮影しているなら問題ありませんが、そうでない場合は使用しているマイクの位置を意識することは重要です。
今回はすべてアウトカメラを使って録画・録音していきます。
準備|録音テスト環境について
8畳ほどの家具がほとんどない部屋で録音しています。
音源(Sound)の位置で楽器を演奏して、楽器のサウンドホールからだいたいの位置が上の図のように30cm、100cm、200cmになるようにiPhoneを配置しました。縦位置はサウンドホールの真横になるような高さになっています。
ACはエアコンです。
①iPhoneで撮影可能な範囲(画角)について
まず、上記の距離感で録画したときに、どのくらいの範囲が録画されるのか画角についてみていきます。
使用したiPhone11のカメラには広角レンズがあるので等倍(1.0x)と広角(0.5x)で確認します。ちなみに1.0x~0.5xの範囲は好きな大きさでズームできるので、1.0xが最小範囲、0.5xが最大範囲ともいえます。
手元動画であれば、30cmの距離でも広角レンズを使えばなんとかなりそうですね!
全身を撮りたい場合は、少なくても200cmほど離れることができるスペースが必要そうです。
②撮影距離とノイズについて(エアコンについても)
ノイズというのはマイクが環境音などを拾ってしまい、「サーーーーーーーーッ」って音が入っているあれのことです。
ノイズを小さくする方法は、マイクの感度を下げて、音源とマイクを近づけて録音することが一番手っ取り早いです。
逆に音源から離れれば離れるほどノイズは大きくなってしまいます。これ、先ほどの画角と相反する要素なんですね…。
両立するにはiPhoneに外部マイクを取り付けるしかありません(iPhoneに外部カメラは仕様で付けられません)。
ということで、iPhoneで先ほどの30cm、100cm、200cmで録音したときのノイズと、エアコンをつけて録音したときのノイズを確認してみました。視聴ポイントは以下の3つですよ!
①最初の3秒は無音なのでそこでノイズを確認する、②できればイヤホンで聞く(結構小さいので)、③距離による録音の音量の違いも確認するです。
それではまず、エアコンOFFバージョンから!録音時には私の耳には気になる環境音は聞こえず、静かな状態でした。
つづいて、エアコンONバージョンです。エアコンの動作音は、普通に過ごしていたらまったく気にならないくらいの音でした。あぁ、エアコンついてるなーってくらい(わかりにくくてすみません)。
家の周囲環境によって同じにはならないですが、静かな環境なら200cm程度なら離してもノイズはそんなに気にならないですね。
ただ、エアコンはダメそうです。寒い日や暑い日は事前にエアコンをガンガンに効かせてから、OFFにして録音っていうのがよさそうです。
③撮影距離と音量(Youtube基準)について
最後に音量についてです。
これ結構な問題を発見してしまいました。
今回、iPhoneで録音したすべての距離で、Youtube基準で音量が足りていませんでした。
専門的で申し訳ありませんが、30cmで5dB、100cmで12dB、200cmで17dB程度も足りてません。200cmの場合、結構足りてない状態です。
これ以上大きな音で演奏っていうのも無理な話なので、ようするにiPhoneではYoutube投稿に必要な音量で録音できないということです。
といってもダメってこともないと思います。
こちらの動画は4dBほど足りません。
この動画は14dBも足りていません。
というように、10dBくらいなら許容範囲かなとも思います。
ただ、別の動画の後に視聴すると音量が小さく感じたり、それに合わせて音量を上げるとCMが爆音になってしまったりすることはあるかもしません。有名な配信者さんたちはYoutubeの音量にピタッと合わせて動画作っているので。
まとめ
まとめです。
iPhoeでも200cm程度であれば全身まで撮影可能です。音量もギリギリかなというところなので、近づけるなら音源に近づいてください。ノイズはエアコンを消して静かな場所なら問題なさそうです。
ようするにiPhoneすごいってことですね。さすがは天下のApple。
ただ、Youtube基準では音が足りてません。というより、まだ音を大きくする余力があるので、強弱や余韻などを響かせるような表現の余地があるということかなと思います。ただ、これは普通に撮影していてはできないので、また別に記事を書きたいと思います。
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